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最近、ソーシャルメディアに関係する人たちの間で「オープン・リーダーシップ」というテーマが話題になりつつある。その語源は、透明性の時代における新しいリーダーシップのあり方を説いた「フェイスブック時代のオープン企業戦略」の原タイトル「Open Leadership」からきたものだ。




この記事では、この新しいリーダーシップ像について、過去の関連理論とも比較しながら考察し、これからあるべきリーダー像を提唱していきたいと思う。


■ オープン・リーダーシップとは?


原著者であるシャーリーン・リー氏(「グランズウェル」の共著者)によると「オープン・リーダーシップとは、謙虚に、かつ自信を持ってコントロールを手放すと同時に、相手から献身と責任感を引き出す能力を持つリーダーのあり方」と定義している。これは、従来の企業でありがちだったリーダー像、すなわち、情報を統制し、役員室という管制塔から顧客や社員をコントロールしようとするスタイルと一線を画すものだ。


その背景にあるのは、インターネット、ソーシャルメディアの台頭だ。世界中の人々が一瞬で情報をシェアし、同志を集め、リアルタイムに行動を促すことができる時代。企業は自らの不誠実な行動、自らにとって都合の悪い事実を覆い隠すことは不可能となりつつある。一方で、パワーを持った顧客や社員は、企業(経営層)以上に強い立場になりうるのだ。


【出展 : フェイスブック時代のオープン企業戦略】


最も典型的なオープン・リーダーの例としては、ザッポスのトニー・シェイCEOがあげられるだろう。シンプルなコアバリューを、社員教育から人事評価にまで組み込み、社内に浸透させる。共通の価値観を持った社員は、自律的にソーシャルメディアで社内外交流することが推奨されており、極めて透明性の高い組織として成立している。


米国ザッポス「顧客にWOW!をお届けする」奇跡の経営,その本質を探る (2009/12) 

 
しかしながら、ザッポスといえども、すべての企業情報をオープンにしているわけではない。例えば、Amazonによる買収の件を社員が知ったのは発表当日だ。重大な経営戦略、製品サービスのロードマップ、顧客データベース、個人情報など、本質的に企業が公開できない情報も当然存在している。したがって、何をオープンにして、何をクローズするのか、企業としてのポリシーが問われることとなる。

 

また、そもそもリーダーシップ論は人間の本質に基づくものなので、「孫子の兵法」などはるか昔の名著で言及されていることが、現代の複雑な政治経済においても通用することは多い。したがって、このオープン・リーダーシップの概念も、オールニューな考え方ではない。

 

 
■ マクレガー「X理論、Y理論」との対比について


古典的なリーダーシップ論のひとつに、マクレガーの「XY理論」がある。Wikipediaから抜粋(一部、筆者により編集)しておこう。

XY理論は、ダグラス・マグレガーの著書『企業の人間的側面』の中に登場する理論。アブラハム・マズローが先に唱えた欲求段階説を基にして説明されている。XY理論に境界はなく人間はX-Yを繋いだ線上にある前提で、X理論は低次元の欲求を多く持つ人間の行動モデルに分類され、Y理論は高次元の欲求を多く持つ人間の行動モデルに分類される。

X理論「人間は本来なまけたがる生き物で、責任をとりたがらず、放っておくと仕事をしなくなる」という考え方。この場合、命令や強制で管理し、目標が達成できなければ懲罰といった、「アメとムチ」による経営手法となる。

Y理論「人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をする」という考え方。この場合、労働者の自主性を尊重する経営手法となり、労働者が高次元欲求を持っている場合有効である。

マクレガーは著書の中で、権限行使と命令統制による経営手法をX理論として批判し、統合と自己統制による経営が、将来の良い経営手法となると主張した。

権限行使と命令統制を旨とするX理論は、韓非子やマキャベリのような性悪説にも通じるものであり、リアリストに好まれる傾向がある。一方のY理論は、孟子や朱子のような性善説をベースにしたものであり、ロマンチストが好む考え方だ。現代社会における法治主義、契約といったものは性悪説に基づいており、一方の性善説に基づく徳治主義は、島国でほぼ単一民族に近い日本人の心情に近いところがある。


企業内リーダーシップにおいては、このX理論とY理論をケースバイケースで使い分ける中庸の考え方が現実的な解だった。しかしながら、インターネットやソーシャルメディアの浸透により情報統制が困難になったため、コントロール志向のマネジメントが難しくなっており、Y理論が適用されるべき局面が増えている。それがオープン・リーダーシップという名称で新たに注目されている背景ではないだろうか。


一方、商売という側面を見ても、商品のコモディティ化がすすみ、モノではなくサービスの付加価値が重要になってきた。商品を個別カスタマイズすることは困難だが、サービスであればお客様ごとに最適なカスタマイズが可能だ。ただしそれには、お客様一人ひとりの事情を踏まえたヒューマンな応対が重要となる。そのため、おのずと顧客接点である現場の重要性が増して来たのだ。事件は会議室ではなく、現場でおきているからだ。

 

サービス・カンパニーを標榜するザッポスが、超現場主義を取り、社員ひとりひとりに極めて大きな権限委譲を行っているのは、そのような環境変化を先取りしているからだ。そして、現場主義になればなるほど、社員ひとりひとりを信頼し、自律的な判断を尊重するオープン・リーダーシップにシフトしていくのは必然の流れと言えるだろう。

 

 
■ 透明性の時代、リーダーシップのあり方について


しかしながら、ビジネス経験が少ない若年層を中心に、この流れを過度に解釈したオープン至上主義、組織不要論、リーダーシップ不要論などが語られることがあるが、少なくとも短期的には現実的ではないだろう。

 

筆者は、むしろ、透明性の時代においては、権限や統制に頼ることのない、より高度なリーダーシップ・スタイルが必要になると考えている。市場がボーダーレスとなり、情報が瞬く間にシェアされ、クラウド化で限りなく低コスト化している現代経済において、ビジネス競争は激化の一途をたどっており、優秀な人材力の集約こそが最大の差別化手段となるからだ。


新しい時代、リーダーシップの源泉は資質によって大きく異なるが、人間力であることは間違いないだろう。例えば、スティーブジョブス(アップル)とトニーシェイ(ザッポス)は180度異なる経営スタイルを持っているが、それぞれ新時代を代表する経営者だ。いすれも、類まれなる先見性を持ち、失敗を通じて経営の本質を学び、社員に尊敬され、顧客に愛され、自らの個性をカリスマ性にまで高めたという点で共通している。


このヒューマンな求心力は、いつの時代においても、システマティックなアプローチや金銭的なインセンティブで代替できるものではないだろう。人的な組織を動かす原動力として、先見性、決断力、逆境時の耐久性など、人間にしかできない能力が必要となるからだ。

 

 
■ オープン・リーダーシップにおける新しいルールについて


原著「Open Leadership」には、透明性の時代におけるリーダーシップのルールとして、次の5つが提唱されている。

  • 顧客や社員の持つパワーを尊重する
  • 絶えず情報を共有して信頼関係を築く
  • 好奇心を持ち、謙虚になる
  • オープンであること責任を持たせる
  • 失敗を許す

新しいベンチャー企業においては受け入れやすいことが多いが、縦割り構造が確立されている大企業においては悩ましい課題かも知れない。また現経営陣、管理層にとっては自らの持つコントロール権の放棄にもつながる問題で、抵抗感も強いだろう。未だにTwitterやFacebook、YouTubeにまでアクセス制限をする統制型企業も多く、一夕一朝で実現できる話ではないと思う。

 

今ではソーシャルメディア活用の先進事例として紹介されることが多い米国赤十字社だが、活用のきっかけとなったのは、2005年、ハリケーン・カトリーナの際に多くのネットユーザーから緊急対応の不手際を指摘されたことだった。対策として、翌年11月に、ウェンディ・ハーマン氏が新役職ソーシャルメディア・マネージャーとして就任。社内アクセス規制を解除してもらい、MySpaceなどのクチコミ調査を開始した。

 

彼女が発見したのは、苦情を言っている人の多くは赤十字をヘルプしたいと考える潜在的な協力者であったこと。そこでハーマン氏は、毎日平均400件ほどのコメントを経営陣に回覧し、彼らの尽きない心配に粘り強く回答し続けた。その継続的な努力の甲斐あって、今や700の支社を含む赤十字グループ全体でソーシャルメディアが活用され、募金などにその効果を発揮。組織も必然的にオープン化され、CEOも全面的なバックアップを表明するにいたっている。


透明性の時代、企業のブランド好感度を向上させるのは、厚化粧のブランディング施策ではなく、現場社員の信念と情熱、行動。そして彼らを信じ、強力にバックアップするリーダーだ。そう遠くない将来、日本においてもソーシャルメディアは一般市民にまで普及し、新しい時代に対応できない企業は、恐竜のように滅んでいく運命になるだろう。

 

やはり、グランズウェルの共著者であるジョシュ・バーノフ氏の新著「エンパワード」では、HERO(High Empowered and Resouceful Operative、大きな力を与えられ、臨機応変に行動できる社員)の重要性が叫ばれている。主役は現場のHERO、そしてバックアップするのがHEROと信頼で結ばれたオープン・リーダーだ。彼らこそ、旧態然とした会社が生まれ変わるための救世主と言っても過言ではない。




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ソーシャルバナー広告第一弾として5月31日に開始された「mixi × NIKEiD」キャンペーンが6/20に終了した。その広告効果の速報値をmixiより入手したので、さっそくご紹介したい。まずは簡単に「mixi × NIKEiD」の概要を。

 

 
■ mixi ソーシャルバナー広告 第一弾 「mixi × NIKEiD」


ソーシャルバナー広告、第一弾として採用されたのは、ナイキジャパンの「NIKEiD」。同社製シューズやバッグなどを自由にカスタマイズできるサービスで、今回のキャンペーンでは、オリジナルシューズを作成できるアプリをmixi上に用意している。



■ STEP1: シューズのモデルを選択する



■ STEP2: 各パーツのカラーを選択する



■ STEP3: シューズにタイトルをつける


ここまででオリジナルシューズは完成。ここからさらにアプリ内でバナーを制作するステップに入る。



■ STEP4: 自分のシューズの「ソーシャルバナー」が自動生成


自動生成される「ソーシャルバナー」には、オリジナルシューズとともに、作成者の名前やプロフ写真、ユーザーが命名した商品名が記載され、それがマイミク(友人)の画面上に表示される仕組みだ。



■ STEP5: キャンペーンページでは友人の作品も閲覧できる


キャンペーンページに飛ぶと、友人の作品も閲覧可能。さらに、バナーを見たユーザー5人以上から「COOL!」の評価をもらうと、NIKEiDや海外旅行などが当たるキャンペーンに自動でエントリーされる仕組みになっている。またマイミクィには、mixiチェックを使ってお知らせすることも可能だ。

 

 
■ ソーシャルバナー広告、効果速報


では、この「mixi × NIKEiD」3週間のキャンペーン広告効果実績を速報したい。


まず、CTR (Click Through Rate: 広告表示回数に対してクリックされた比率)だが、PCベースでは約11倍、モバイルベースでは約16倍と、SNSサイトでは異例の数値となった。通常のmixi PCバナー広告の平均CTRは0.1%(推定値)なので、CTRは、PCベースで約1.1%、モバイルでは約1.6%と推定される。

  • PC広告CTR  約1.1% (対 通常バナー広告比で約11倍)
  • モバイル広告CTR  約1.6% (対通常バナー広告比で約16倍)

また、このキャンペーンの来訪者数は、3週間で213万人(ユニークユーザー)を達成。うち80%は友人経由で来訪(mixiではソーシャルリーチ率と呼んでいる)し、そこで640万回の「COOL!」ボタンが押されている。

  • 3週間の来訪者 213万人、うち80%が友人経由
  • COOLボタンが押された回数 640万回

mixiのリリース文に掲載されている、株式会社ナイキジャパン NIKEiDマネージャー西村真治氏のコメントも掲載しておきたい。

今回NIKEiDのカスタマイズと”ソーシャルバナー“の特性を活かしたキャンペーンを実施しました。全く新しい試みではありましたが、私たちの想像を上回る素晴らしい結果を生み出すことができました。ブランドアウェアネスがさらに高まっただけでなく、NIKEiD公式サイトのトラフィックもキャンペーン前と比べてほぼ2倍になり、カスタマイズ対象のモデルは、期間中に全世界で日本の売上がトップレベルに躍り出ました。ユーザー同士のつながりが密なmixiならではの素晴らしいサービスだと実感しています。  

ソーシャルバナー広告の特徴は、バナーに反応のにぶいユーザー層でも、友人/知人を経由することでリーチしやすくなること。単純な広告メッセージは生活者にスルーされるが、友人という信頼できる媒体を通すことで聞く耳を持っていただけるわけだ。mixiによると、昨年12月に実施した「mixi Xmas 2010」でのトライアルにおいても、通常バナー広告と比較して、CTRが約6倍以上になったとしている。


なお、Facebookにおけるソーシャル広告の実験も過去にブログ記事化しているので、参考にしてほしい。

 

Facebook/ニールセン調査。広告に友人情報を付与すると、購入意思が4倍に   

 

 

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6月18日に、2011年5月度のニールセン・インターネット視聴率が発表された。震災の反動で3サービスとも利用者が減少した4月と比較すると、5月度はサービス間の明暗がはっきりと出た一ヶ月となった。 データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen/NetRatings NetView」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。

 



利用者数でいくと、mixiは1287万人(前月比103%)と微増、Twitterは1466万人(同95%)と減少、Facebookは820万人(前月比118%)と大幅増加となった。ただし、ペーシビューや利用時間では、引き続きmixiが他を圧倒している。

 

Twitter訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多い。参考まで、Twitter社の9月4日ブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、3月度のTwitterユーザーは約1880万人、対PCネット人口に対するリーチ率で30.6%となり、日本におけるインターネットサービスの壁と言われる2,000万人前後で停滞していることになる。

  

ただし、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数(下図の①)であり、携帯利用者を含まないこと、非会員を含んでいることに注意いただきたい。




mixiの決算発表およびSocialBakers最新データを引用し、各社の ①訪問者数(PCのみ。非会員を含む)、②アクティブ会員数(月1回以上訪問する会員数)、③登録会員数を比較すると、次表のようになる。

       

 

続いて、三社のPCベースの利用者数推移を見てみよう。



  
Facebookが堅実に成長している一方、Twitterは2ヶ月連続で利用者を減少させている。Twitterのコアユーザーであったアーリーアダプター層がFacebookにシフトしていることも一因となっているだろう。mixiは学生と若年女性層に固定利用者を持っており、利用者を堅実に増やした。現時点でコアユーザーはFacebookにシフトしていないように見受けられる。


なお、ニールセン調査ではないが、参考まで、2011年4月度のDocomo多機能携帯(スマートフォンを含まず)におけるインターネット視聴率調査をあわせて紹介しておこう。調査元はVideo Research Interactiveだ。

 




 

このグラフを見てわかる通り、PCと比較して、多機能携帯の利用者においては未だにmixiがTwitterとFacebookを圧倒していることがわかる。ただし、このデータには、TwitterやFacebookが強いスマートフォンの統計は入っていないことに注意したい。


また、Facebookは、自社統計データ(月次アクティブ会員数やユーザー属性などのリアルタイムに近いデータ)を常に公開している。それに基づくsocialbakers.comの最新チャートも参考まで掲載しておこう。こちらによると最新のFacebookアクティブ会員数は371万人となっている。ニールセンデータが会員以外の閲覧者を含んでいるのに対して、このFacebook自社データはアクティブ会員のみに限定している点に注意したい。


          


さて、ニールセン調査に戻り、三サービスの最新利用時間推移、ページビュー推移を見てみよう。

 
      

 


 


利用時間、ベージビューいずれも、依然としてmixiが他を圧倒している様子が見て取れるが、時系列で見ると、mixi、Twitterが減少傾向にあるのに対して、Facebookが堅調に伸びているようだ。特にPCページビューベースで見ると、FacebookがTwitterを逆転している点が興味深い。

 

ここで、平均滞在時間で比較してみよう。次の表は、今回の2011年5月国内調査結果と、2010年3月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)を比較すると次のようになる。

         


この表を見ると、日本のTwitterユーザーの月間平均利用時間は27分と、10ヶ国平均より少ないことがわかる。またFacebookにいたっては40分と、いまだに10ヶ国平均の11%程度の利用時間にとどまっており、活性化に課題があることがわかる。

 

続いて、これら3サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。

 



この表は、例えばmixiユーザーの50.4%はTwitterを、29.3%はFacebookを利用しているということを表している。

  
なお、この三社サービスの利用者合計は延べで34,935(千人)だが、重なりを考慮した「重複しない利用者数」は23,184(千人)となり、対前月比で微増の101%。国内PCネットユーザーに対するリーチ率では37.9%となった。


さて、4月度から利用者のデモグラフィックを紹介している。こちらは前月とほぼ同様の結果となった。なお、mixiやFacebookは会員の性年齢別分布を公表しているが、このデータはあくまで第三者による調査で、かつPCページ訪問者を対象としている点に注意したい。

 

 

 

総じて職業人が多いが、この調査では携帯利用は対象としていないためだろう。例えばmixiのPV比較では「PC : 携帯 : スマホ = 15 : 80 : 5」とPC利用はわずか15%であり、特に若年層は携帯を中心に利用することが多い点に注意したい。

 

 
■ インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」に関して

インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

 

 


【過去のニールセン/VRI調査定例記事】

Ameba, GREE, Mobage, mixi 2011年4月最新VRI調査  (2011/6) 

mixi, Twitter, Facebook 2011年4月最新ニールセン調査  (2011/5) 

GREE, Ameba, Mobage, mixi 2011年3月最新VRI調査 (2011/05) 

mixi, Twitter, Facebook 2011年3月最新ニールセン調査 (2011/04) 

GREE, Ameba, Mobage, mixi 2011年2月最新VRI調査 (2011/03) 

mixi, Twitter, Facebook 2011年2月最新ニールセン調査 (2011/03) 

mixi, Twitter, Facebook 2011年1月最新ニールセン調査 (2011/02) 

mixi, Twitter, Facebook 2010年12月最新ニールセン調査 (2011/01) 

mixi, Twitter, Facebook 2010年11月最新ニールセン調査 (2010/12) 

mixi, Twitter, Facebook 2010年10月ニールセン調査 (2010/11) 

mixi, Twitter, Facebook 2010年9月ニールセン調査 (2010/10) 

mixi, Twitter, Facebook 2010年8月ニールセン調査  (2010/09) 

 


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【国内外SNS関連】

Facebook, Myspace, Linkedin, Twitter 米国最新SNS動向   (2011/6) 

直近決算発表に基づくmixi、GREE、Mobage、Amebaの業績比較 (2011/5) 

主要SNSビジネスモデル比較 〜 mixi、GREE、Mobage、Facebook、Twitter (2011/4) 

2011年版フォーチュン100社のソーシャルメディア活用実態調査 (2011/2) 

 

 

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6月15日、米国調査会社のComscore社が、米国におけるソーシャルネットワークの最新アクセス調査を発表 (元記事URL) した。また、続く6月16日には、米国調査会社のPew Internet社が、米国におけるソーシャルネットワークの活用実態のアンケート調査を発表 (元記事PDF) した。当記事では、それらをミックスし、最新の米国ソーシャルネットワーク状況のトレンドをレポートしたい。


まずは、Comcast社の最新アクセス調査から。



【Comscore社  ソーシャルネットワークの利用時間比率】

 

これがソーシャルネットワークの利用時間比率推移だ。インターネット全視聴時間に対するソーシャルネットワークの時間比率は約16%、3年前と比較して約2倍弱、特に2010年から伸びが加速しており、引き続き力強く成長していることがわかる。

 


【Comscore社  Facebook, Myspace ユニークビジター推移】



【Comscore社  LInkedin, Twitter, Tumblr ユニークビジター推移】

 

上図、下図は、それぞれのソーシャルネットワークのユニークビジター数の推移をあらわしている。米国でのユーザー数減少報道もあったが、この図を見る限り、最も力強く伸びているのは、シェアトップのFacebookだろう。Comscore社のよると2011年5月のユニークビジターは約1.6億人、それに対してFacebookアクティブユーザー数は1.5億人。ほぼ一致していることがわかる。


それ以外では、LinkedinとTumblrが成長基調、Twitterは停滞、Myspaceは減少傾向と明暗がわかれている。特にLinkedinは堅調に伸びており、Twitterを逆転している点が注目される。

 

 

続いて、Pet Internetのアンケート調査結果を紹介したい。米国のネットユーザー、約2000人からを対象としたものだが、詳細はPDF資料 Social networking sites and our lives を参照いただきたい。


まず、ソーシャル・ネットワークの利用状況では、回答者の79%はなんらかのソーシャルネットワークを利用しており、そのうち92%はFacebookを利用していた。それに対して、Myspaceは29%、Linkedinは18%、Twitterは13%となっており、この順位はComscore社の調査と一致している。


また毎日訪問するユーザー比率では、Facebookが52%、Twitterが33%と群を抜いており、それに対してMyspaceは7%、Linkeinは6%と利用頻度に大きな格差があることもわかった。


各ソーシャルネットワークのデモグラフィック上の特徴は次のようになった。




最も年齢層が高いのはLinkedin、さらにFacebook、Twitterと続き、Myspaceは若年層の多さが際立っている。36歳ユーザーへの浸透度では、Linkedin58%、Facebook51%、Twitter50%となっており、ソーシャルネットワークが世代を超えて普及している様子が目につく。

 



性別では、ビジネスマンの多いLinkedinのみが男性優位、その他は女性優位という結果となっている。これは他の調査でも見られるもので、一般的にソーシャルネットワークは成熟すると女性がリードする傾向にある。特にTwitterや他SNSは64%と女性比率が2/3近くを占めているのは驚きだ。

 

 

では、現在もっとも注目されているFacebookに関して、その調査結果をピックアップしてみたい。




まず、友人関係だが、この調査では平均の友人数は229名。そのうち、一回も会ったことのない友人の比率は7%、一回のみ会っただけの友人比率は3%となっており、Facebookユーザーは、リアルな友人のみが大半を占めていることがわかった。




また、229人の内訳を見てみると、学生時代の友人が86人と圧倒的に多く、ついで家族や親戚が21名、仕事仲間が15名、ボランティア仲間も15名となっている。(なお、このグラフ分類に含まれないその他分類もある)


なお、Facebookにおける1日の平均的なアクティビティとしては、次のような結果があげている。

  • ステイタスをアップデイトする利用者が15%
  • 投稿写真に対してコメントする利用者が20%
  • 写真以外の投稿に対するコメントする利用者が22%
  • Likeをプッシュする利用者が26%
  • 個別メッセージを送信する利用者が10%

これ以外にも詳細な調査が掲載されている。興味のある方は、元資料をぜひダウンロードください。

・PDF資料 Social networking sites and our lives (by Pew Internet)



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Facebookからの流入効果を高める施策として、Open Graph Protocolの有効活用が注目されている。

 

Open Graph Protocolとは、2010年4月21日、Facebook開発者向けカンファレンスF8において発表された新プラットフォーム「Facebook Platform」に含まれるもので、三つの新機能(Social Plugin, Graph API, Open Graph Control)のうちの一つだ。簡単にまとめると次のようになる。

  • Social Plugin … Facebookの「いいね!」などの機能を簡単に組み込めるプラグイン
  • Graph API … Facebook Platform機能を高度に利用するための開発者向けAPI
  • Open Graph Protocol … WebページをFacebookソーシャルグラフに組み込む規定

すでに多くのWebサイトにある「いいね!」ボタンはSocial Pluginを、Levi’s Friends ShopなどWebサイトとFacebookとの機能統合はGraph APIを利用したものだ。それに対して、Open Graph Protocolは少しわかりにくい機能なので、最初に解説しておこう。


なお、このブログ記事は「ソーシャルグラフ」に関する理解を前提としている。「ソーシャルグラフ」に関しては、下記二つの記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。

 

ソーシャルグラフってなんだろう? (2010/6) 

続 ソーシャルグラフってなんだろう 〜 その進化と企業戦略 (2011/5) 

 

 
■ Open Graph Protocol ってなんだろう?


一言で言うと、一般のWebサイトを、Facebookのソーシャルグラフに組み込むための決まり事のこと。つまり、Facebookに「そのページの内容がどんなものであるかを自己紹介する機能」で、URLごとに設定することができる。難しく感じるが、具体例を見れば理解しやすい。

<html xmlns:og=”http://opengraphprotocol.org/schema/”

      xmlns:fb=”http://www.facebook.com/2008/fbml”>

  <head>

    <title>The Rock (1996)</title>


    <meta property=”og:title” content=”The Rock”/>

    <meta property=”og:type” content=”movie”/>

    <meta property=”og:url” content=”http://www.imdb.com/the Rock/”/>

    <meta property=”og:image” content=”http://ia.media-imdb.com/rock.jpg”/>


   

  </head>

  …

</html>

このようにHTMLソースコードの中に「タイトル」「タイプ」「URL」「イメージ画像」「サイト名」「説明文」のような情報を付加することで、FacebookにWebページの内容を伝え、より緊密な連携をはかろうとするものなのだ。


詳しい技術的説明は、ループス岡村直人のブログにて記載しているので参考にしてほしい。

Facebook Open Graph Protocol:プロジェクトマネジメント10.0

次世代SEO「セマンティックウェブ」とFacebook OGPの関係:直人の備忘録

 

この手続きによって、WebページがFacebookのソーシャルグラフに緊密に組み込まれるようになり、Facebook内のオブジェクトとして扱われるようになる。では、このような手間を加えると、どのような見返りがあるのだろうか?

 

 
■ OGP によって、Facebook流入が飛躍的に増加する


今、Open Graph Protcol(以下、OGPと略)が注目を集めている理由は、この記述によって「いいね!」が友人のニュースフィードに告知されるようになり、Facebookからの流入が飛躍的に増加するからだ。



 

逆に言うと、このOGP設定をしなければ、「いいね!」は自分のウォールにアクティビティとして表示されるだけで、友人のニュースフィードには飛ばない。この機能差はきわめて大きく、Facebookからの流入量が数倍になるとブログ上でもレポートされている。


またもう一つの利点として、ニュースフィードに表示される投稿形式、すなわち、タイトル、画像、URL、説明文を自らが規定できることがあげられる。




上: OGP未設定  下: OGP設定後


さらに、OGPを設定するとそのWebサイト用のFacebookページが自動生成(og:type=articleをのぞく)され、このページのウォールにコメントなどを投稿することで「いいね」 を押したユーザーにアップデート通知できる点も見逃せない。

 

 
■ セマンティックWeb ってなんだろう?


そして、このOpen Graph Protocolには極めて重要な側面がある。それは、ティム・バーナーズ・リー氏が提唱して注目をあびた「セマンティックWeb」、停滞気味だったこのコンセプトが再加速する可能性だ。


セマンティックWebとは「情報リソースに意味を付与することで、人を介さずに、コンピュータが自律的に処理できるようにするための技術」のこと。そのためには「メタデータ」と呼ばれるデータを識別するための情報と、「オントロジー」と呼ばれる標準化された分類体系が必要となる。わかりにくいので音楽を例にとって考えてみよう。

 

まず、情報リソースの例をあげてみたい。音楽系A社でのデータを抽出したとしよう。

安室奈美恵、昭和52年9月20日、沖縄県、J-POP

これだけだと単なるデータの羅列だが、次のようなメタデータ(グレー部分)を付与するとコンビュータがデータの意味を理解するようになる。

名前: 安室奈美恵、生年月日: 昭和52年9月20日、出身: 沖縄県、ジャンル: J-POP

ただし、このメタデータを企業ごとに独自でつけていたのでは、インターオペラビリティ(相互互換性)上、問題が発生してしまう。例えば、B社が

本名: 安室奈美恵、誕生日: 昭和52年9月20日、出身地: 沖縄県、分類: J-POP

のようなメタデータを付与すると、A社とB社のデータベースを統合するには移行手順が必要となる。世界中がバラバラに独自体系をつくっていたら極めて効率が悪いシステムとなることは必然だ。そのために必要となる規定された標準体系が「オントロジー」だ。例えば、次のようなものだ。

・ミュージシャン
  ・大ジャンル
    ・小ジャンル
      ・名前
      ・生年月日
      ・出身

この意味付けタグを情報リソースに付与することで、コンビュータがデータの意味を理解できるようになる。例えば、Googleで「有名 J-POP ミュージシャン 沖縄」と検索すると このような検索結果 となるが、セマンティックWebが普及すれば、トップページに安室奈美恵が登場する可能性が高くなるだろう。つまり、人に聞いたときに近い回答が得られるわけだ。

 

このように、普及すれば検索や広告、コマースなどの分野でさまざまにキラーアプリケーションの登場が予想されるセマンティックWebだが、ネックになっていたのは、Web制作サイドにタグづけのインセンティブがないことだろう。タグづけで短期的にメリットを得るのは検索エンジンや広告、コマースなどのプラットフォーム事業者であり、Web制作サイドではないからだ。

 

 
■ OGPが加速する、セマンティックな世界

FacebookのOpen Graph Protocolは、OGタグによりWebベージに意味付けするものであり、対応したサイトはセマンティック化されたWebとなる。その規定は The Open Graph Protocol が運営しており、現在は、mixiやGREEでも利用可能となっている。

まだ一階層しかないシンプルなものだが、オントロジーの一種として TYPE も規定されはじめた。

  • Activities:  activity, sport
  • Businesses:  bar, company, cafe, hotel, restaurant
  • Groups:  cause, sports_league, sports_team
  • Organizations:  band,government, non_profit,school, university
  • People:  actor, athlete, author, director, musician, politician, profile, public_figure
  • Places:  city, country, landmark, state_province
  • Products and Entertainment: album, book,drink, food, game, movie, product, song, tv_show
  • Websites:  article, blog, website

そして、このOGPの画期的なところは、なんと言ってもソーシャルメディアからの流入量の大幅アップという、Web制作サイドに実利がある点だろう。Facebookの「いいね!」ボタンは1年前で30億回/日、おそらく現在は100億回/日に近づいている。


数年後には、ほぼすべてのWebが、Facebookからの流入量を増加させるために「いいね!」ボタンを完備し、OGPに対応するだろう。それも極めて早いスピードで。そしてOGPをトリガーとして、Webの世界が雪崩をうったようにセマンティック化していくのではないだろうか。

 

セマンティックな世界になると、Facebookはもとより、OGPで意味付けされたデータを活用して、検索・広告・コマースの広範囲にわたって、さまざまなキラーアプリケーションが出現するはずだ。ベンチャー企業にとって、新たなブレイクスルーのチャンスが訪れることにもなるだろう。

 

 
■ そして、Google vs Facebook


セマンティックWebは、Googleにとってもウェルカムなことだ。Googleの製品管理担当ディレクタ Jack Menzel 氏は、ブログ にて次のように述べている。

Web は単なる言葉の寄せ集めではなく、現実世界の物事に関する情報だ。現実世界に存在するものの相互関係を理解できれば、関連性の高い情報を迅速に提供することが可能になる。

今まで、Google検索のアウトブットは、キーワード分析による機械的アルゴリズムに基づくものだった。つまり、過去のデジタルデータを徹底的に分析して、利用者の関心を推論する仕組みだ。それが、セマンティックの時代には、推論ではなく、現実社会のデータ(意味付けされたタグ)も検索アルゴリズムに含めることができるようになる。

 

しかしながら、Facebookの優位性は変わらないだろう。Googleが得るのは、あくまでオブジェクト(モノやコンテンツ)に関する現実社会の情報だけだが、Facebookは、オブジェクトと現実社会の人々をひもづけるするための世界中の個人情報とソーシャルグラフを独占しているからだ。


しかも、Googleが検索対象にすることのできない、クローズされたFacebook領域は年々急拡大しており、今やWebの大きな部分を占めるようになっている。そして、このエリアのデジタル情報、セマンティック情報は、当然、Facebookが独占することになる。




Googleは、黎明期の段階で、Orkutというソーシャルネットワークを開始し、ブラジルやインドで高い人気を博している。Orkutスタート時点では、草分けサービスであるFriendsterも弱小だったし、Facebookにいたっては着想すら出ていなかった。

 

Friendsterが爆発的普及をはじめた2004年、一部のイノベータはFriendsterを「新しいGoogle」と呼び、その未見の可能性に着目した。デジタルデータで表現された形式知ではなく、人々のネットワークによる暗黙知を活用できる可能性を見抜いていたのだ。今や、Facebookがその可能性を引き継ぎ、覇者Googleすら追従できない、極めて高い参入障壁を築いてしまった。そして、さらにはOGPによって、本来Googleのエリアであるデジタルデータ領域ですら、リーダーシップを発揮しはじめた。

 
これからは、Facebookとの提携により、Facebookクローズドエリア内も検索対象とできるMicrosoft Bingが、Googleの強力なコンペティターとして成長する可能性もあるだろう。止まらないFacebookの勢いに待ったをかけられるメガベンチャーの登場は、何年先になるのだろうか。

 

 

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